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平成25年7月20日号[天地] |
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社説に続けて書くと、古事記が言いたいのは、自然そのものが神であり、すべての始まりは男女の愛にあるということだ。天皇制度、とりわけ権威と権力との分離、皇位継承の制度化において、女帝の貢献は目覚ましい。神のごとくと詠われた天武天皇の偉業も、妻の持統天皇によって完成されたのである。そう考えると、妻をもっと大事にし、女性が力を発揮できるようにすれば、日本は強くなる▼自然が神だというのは、農業をしているとよく分かる。恵みも災いも与えてくれるから、上手に、あきらめずに対応するしかない。農業は優れて知識集約産業であり、それを進めると渥美半島の愛知県田原市のように、日本最高の収益を上げることができ、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)も怖くない▼男女の愛で言うと、大国主や日本武尊をはじめ多くの男たちが女性に助けられて成長し、仕事を成し遂げている。そもそも幼児期の愛着感情は、特定の人とのかかわりによって形成されるという。その失敗例がスターリン時代やキブツの集団保育で、人間は機械的には育たないのである。高齢期の男たちの最大の課題は、いかに妻との好ましい関係を維持するかであろう。古事記にもあると思うと、立ち向かう勇気が湧いてくる、かも……。
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