平和で豊かな年願い初詣 厄除け川崎大師に302万人 鶴岡八幡宮には255万人
初詣で賑わう厄除け川崎大師=川崎市
式年遷宮が古式に則り無事斎行された平成二十五年。十干干支甲午(きのえうま)の平成二十六年、皇紀二六七四年、西暦二○一四年の年が明けた。元旦午前五時半、今上陛下におかれましては皇居御所で四方拝を行われ、世界平和と国民の安寧を祈願された。二日の新年一般参賀は八万一千人を超えた。
全国の社寺では前年を無事に過ごせたことに感謝し、新たな年も健康で幸せに過ごせるようにと初詣参詣者で賑わった。 真言宗智山派大本山川崎大師平間寺(川崎大師、藤田隆乗貫首)は正月三が日で全国から三百二万人の参拝者を迎え入れた。元朝大護摩供において日本国の平安と世界の平和を祈誓し、信徒の健勝と多幸を至心に祈願した。大厄にあたる四十二歳の男性は「横浜から来ました。今年は本厄の年です。この人生の節目にあって災難に遭遇しないようにお大師様によく祈願しました」と晴れやかな顔を見せた。
鎌倉の鶴岡八幡宮( 田茂穗宮司)の初詣は三が日で二百五十五万人を超えた。色鮮やかな和服に身を包んだ二十代の女性は「八幡大神様のご神徳を頂きに来ました。よき男性に巡り合い温かい家庭が築かれるよう祈願しました」とほほ笑んだ。・・・
八幡大神の御神威に与る参拝者=鎌倉・鶴岡八幡宮
新春に白馬奏覧神事 神馬と七草粥で厄払い 上賀茂神社
奏覧のため神前に進み出た白馬=1月7日、上賀茂神社
乗馬発祥の地としても知られる京都市北区の賀茂別雷神社(通称・上賀茂神社、世界遺産)では一月七日、新春恒例の「白馬奏覧神事(はくばそうらんじんじ)」が行われた。年頭に白馬を見ると縁起がいいという故事にちなんだ儀式で、午年ともあって大勢の参拝客で賑わった。 古来、宮中では、この日に白馬を目にするとその年の邪気が祓われ健康に過ごせるという中国の故事をもとにした白馬節会(あおうまのせちえ)が行われたが、白馬奏覧神事はその遺風とされる。 午前十時、神職に引かれて境内の「神馬舎(しんめしゃ)」から出た白馬「神山(こうやま)号」は、まず二十六年前のこの日に崩御された昭和天皇を偲ぶ武蔵野御陵遥拝の儀に臨み、そのあと人垣の間を本殿へ向かった。 本殿前では宮司による祝詞奏上のあと、その姿を神前に進め、堅くて丸いことから冬の象徴とされる大豆を巫女から与えられて口にし、春の訪れを告げる形を示して大役を終えた。 神山号は京都で唯一の白馬の神馬で、十歳のオス。かつては競走馬だったせいか、鈴なりの人波やカメラの放列、長い待ち時間にもいら立つことなく、落ち着いて堂々たる風格を漂わせていた。 同神社ではまた、毎年この日、地元で採れた春の七草を使い、婦人会のメンバーが七草粥(かゆ)を手作りして参拝客にふるまっているが、多くの人々がテントの中で出来たての粥を味わい、満足そうな表情を見せていた。 同神社の藤木保誠権禰宜は「今日は神馬を見ていただき、七草を食べていただくことで二重の厄払いをされたことになります。参拝される皆さんがこの一年も・・・
<2面>
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クーデター政権から第2革命政権へ エジプト
- 日本のキリシタンに学べ
教皇が恒例の一般接見で紹介
<3面>
- 宗教新聞フォーラム(上)
祈りの生活 奈良 康明 駒沢大学名誉教授・永平寺西堂 私と共に祈る神・仏と出会う
<4面>
- 東大寺東京講座で森本長老が講演
「聖武天皇の実像を追って」
- 村上太胤師『般若心経』法話
世界最古原典写本が日本に 薬師寺東京別院
<5面>
- 鐵砲洲稲荷神社で寒中水浴大会
他者の安寧を祈る禊であれ
- 第33回江の島寒中神輿錬成会
3000人が新成人祝福 江島神社
<6面>
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