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社説
  平成26年3月20日号
 

被災地にふるさとの誇りを
東日本大震災物故者慰霊祭を斎行
いわき市で東北六県神道青年協議会


福島県いわき市久之浜町で行われた東日本大震災物故者慰霊祭=3月11日

 

  東日本大震災から三年目の三月十一日、地震と津波の被害を受けた福島県いわき市久之浜(ひさのはま)町久之浜の星廼宮(ほしのみや)神社で、東北六県神道青年協議会主催の「東日本大震災」物故者慰霊祭が斎行された。福島県神道青年会が主管し、神道青年全国協議会が後援。雅楽が奏でられる中、七人の祭員により祭礼が厳粛に執り行われ、星廼宮神社の氏子、地元住民らを含む約七十人の参列者が物故者への祈りを捧げ、復興への思いを新たにした。 

 近海漁業の久之浜町では、津波と火災で死者・行方不明者が六十三人に上った。海岸に面した久之浜地区では建物約八百五十棟が被災、うち約四百八十棟(57%)が全壊した。現在、住民の多くは仮設住宅に暮らし、海岸では堤防のかさ上げと防災緑地を造成する工事が進められている。
 祭典の式場は、津波で崩壊した星廼宮神社の境内に張られたテント。午後二時、斎主の櫻谷賢一東北六県神青協議長(宮城県)を先頭に七人の祭員が入場し、祭典が始まった。雅楽を奏でる怜人は福島県神道青年会。
 次いで、副斎主の大森幹久同協議会副会長の大祓詞に合わせて参列者も一緒に奏上。修祓の後、招霊の儀により震災物故者の御霊をお招きした。お供え物を献じた後、斎主が御霊に祭詞を奏上し、巫女によって浦安の舞が奉奏された。
 玉串拝礼に移り、東北六県神青協の鬼海尚仁会長(山形県寒河江八幡宮)、福島県神社庁の丹治正博庁長、星廼宮神社の木美郎宮司、神青協全国協議会の南坊城光興会長、同協議会の大野清徳顧問が、それぞれ玉串を捧げた。次いで、お供え物を撤し、昇霊の儀により御霊にお戻り頂いた。
 東日本大震災が発生した午後二時四十六分、地域にサイレンの音が鳴り響くのに合わせて全員で黙祷を捧げ、祭典を終了した。

津波で社殿が流された久之浜の星廼宮神社

 


 挨拶に立った鬼海会長は、参列者に謝意を表した後、「東北六県神青協は東北各地で復興祈願祭を開催してきた。今日も全国各地で福島県の米を神前に供え、神青協による慰霊祭が行われている。全国から寄せられた復興への祈りを現実のものとすべく、東北六県が一つになり、被災時に見せた東北人の美しい心根を全国へ発信していきたい」と語った。
 次に丹治福島県神社庁長は、「福島県内三千四十神社のうち原発事故に伴う避難指示が出ている地域では二百余の神社が取り残されており、氏子帰還の目途さえ立っていない。祭典を通し、多くの人たちの無念の思いを胸に復興への誓いを新たにした。震災特集が載った本日地元紙の意見広告で、『ふるさとの誇り』を・・・

 

真言宗豊山派第136次宗会通常会
ご宝号推進運動更なる高揚へ


内局、宗会議員に訓示する加藤精一管長(総本山長谷寺化主)=3月4日、東京・文京区の真言宗豊山派宗務所

 

 真言宗豊山派第百三十六次宗会通常会(坂井智宏宗務総長、櫛田良豊議長/加藤章雄副議長、定数三十人/出席三十人)が三月四日から六日まで真言宗豊山派宗務所(東京・文京区)で開催された。宗務総長提出の平成二十六年度豊山派収入支出予算案ほか六議案は五日、総務常任委員会、教務常任委員会に付託のうえ二日間審査され六日、高橋千秋総務常任委員長、池戸杲良教務常任委員長報告ののち全会一致で原案通り可決された。会期中十一人が一般質問に立った。(5面に関連記事)
 四日午前十時、開会式が執行された。加藤精一豊山派管長(総本山長谷寺化主)が入場、加藤管長導師による三礼、洒水儀式、般若心経が読誦され真言が唱和された。開会式ののち加藤管長は「宗務総長提出議案をわが宗派発展のため十分討議してもらいたい。今正月、京都・教王護国寺で行われた『後七日御修法(ごしちにちみしほ)』を不肖私が大阿闍梨を勤めさせてもらった。皆の協力を得て無事成満できた。私たちの願いがみ仏の心に通じるように国家安泰、五穀豊穣を祈願した。
 この頃の社会で注目すべきことは家族、家庭、結婚等が少しずつ変化してきている。裁判所の判例にも現れている。人心の変化は宗教にも言え、家単位の宗教から個人単位の宗教へという動きがあり、無視できない。家単位の宗教はよき伝統に違いないが個人の信仰を考える人が多くなった。彼らは宗教を必要としないのではない。むしろ自分自身が納得して宗教的世界をもちたいと願っている。彼らは伝統宗教で納得できない何かを求めている。私たちはそれに対応できるよう研究すべきである」と訓示した。加藤管長は四月一日、全日本仏教会会長に就任する。任期は二年。
 坂井宗務総長は加藤大阿闍梨が後七日御修法を無魔成満したことに「誠にありがたく殊に真言宗長者の座に就いたことは豊山派にとって名誉なこと」と祝意を伝えた。第百三十五次宗会通常会以降の諸事業報告に続き「平成二十六年度執務方針」を以下のように示した。
 「宗務総長に就任して一年七カ月が過ぎた。第百三十二次宗会通常会の所信表明で、基本理念として四本の柱を決めて、その実行に努め、『弘法大師信仰の更なる高揚』を推進している。『南無大師遍照金剛ご宝号運動』は弘法大師の理念である国家安穏、五穀豊穣、世界平和、興隆仏法、万民豊楽の実践に繋がる。平成二十六年は四国八十八箇所霊場開創千二百年に当たる。二十七年は高野山開創千二百年、三十五年は弘法大師生誕千二百五十年を迎える。大師信仰高揚のため諸施策を展開する。
 長年の懸案だった布教機構については、宗派の布教方針に沿う形での布教活動が展開される組織体制の実現に向け鋭意検討を進める。
 財団法人豊山教育財団の清算手続きはほぼ完了し、二十六年度からは平常年としての事業運営を行っていく(六日、閉会式で閉鎖登記完了の報が入る。所轄庁である東京都に報告し全ての手続きは完了する)。
 今次宗会に事業団の予算案を上程したが厳しい予算運営を強いられる。その中で先徳が遺された大切な財産を減らすことなく、当初の理念をもち続け事業を行っていかねばならない。そのためには宗内の叡智を結集して事業団の財産を守りながら、
・・・

 

<2面>

  • 教皇フランシスコ選出から1年
    カトリック以外にも関心が広がる

  • WCC総幹事が教皇と会見
    キリスト者一致の重要性を確認


<3面>

  • 東日本大震災と日本人の霊性
    祭りで「家郷社会」の再生を
    薗田 稔 京都大学名誉教授・秩父神社宮司

<4面>

  • 東日本大震災犠牲者追悼超宗教慰霊祭
    石巻市で神仏基の祈り捧ぐ

  • チベットに自由を!
    東京で抗議のデモ行進
    在日チベット人学生組織

<5面>

  • 東日本大震災追悼・復興祈願祭
    神仏基3聖職者が祈り捧げる
    鎌倉市

  • 「東日本大震災と仏教」
    ドキュメンタリーの上映会
    知恩院

<6面>

  • 映画/ウォルト・ディズニーの約束
    名作ミュージカル映画の誕生秘話
クョスコニョ    [1] 
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