在家仏教こころの会夏のつどい 聞く、語る、しあわせになる 私たちは忘れない、あきらめない 福 島
 久保継成会長と会員の代表・菅野敏子さんとの語り合い=7月13日、福島県郡山市の会場
父方・母方、夫方・妻方、「双系の先祖供養」を宗旨とする在家仏教こころの会(久保継成会長)の「夏のつどい」が七月十三日、福島県郡山市の郡山ユラックス熱海コンベンションホールで開かれた。今回が三回目で、東日本大震災被災地での開催テーマは「私たちは忘れない、あきらめない〜人と人との関わりの中で生きる喜び」。北海道から九州まで全国から約千人が参加した。
オープニングは東北五県からのおもてなしで、福島県はフラダンス、青森県は支那の夜、山形県は花笠音頭、宮城県は七夕音頭、岩手県は三陸観光音頭と、各県の会員が舞台で踊りを披露し、全国からの参加者を歓迎した。東日本大震災復興応援チャリティーソング「花は咲く」を全員で合唱し、続いて、全国こころの会を中心としたブロックの活動を紹介した。 次に、フォークシンガーの高石ともやさんと久保克児(かつこ)副会長の語り合い。進行を務めた福島県の金沢幸子さんは、中学生の長男が部活でいじめに遭い、夫や先生と協力して解決したことで、会話の絶えない家族になった体験を紹介し、語り合いを始めた。 高石さんは、親しかった俳優の小沢昭一さんが亡くなる前「芸能の本質は語りだよ。語りは言べんに吾と書く。ところが、今の芸能には言べんに舌と書く話ばかりで、生きている感じが出てこない」と言っていたことを紹介。久保副会長は「自分を客観視し、もう一人の自分と対話しながら、ありのままの自分を語るようにすれば、自分が幸せになり、周りにも共感が伝わっていく」と応じた。 またギターを手にステージに立った高石さんは、山形県を中心に活動しているフォークグループ影法師が福島を歌った歌「花は咲けども」を披露。明治維新の時に薩長から「白河以北一山百文」と見下された東北が大震災と原発事故に見舞われた状況を、「花は咲けども 春をよろこぶ人はなし 毒を吐きだす土の上 うらめし、くやしと 花は散る」と、岩手生まれの父との会話で覚えた岩手弁で語りながら歌った。 進行役が「お話ししてくださる方」と呼び掛けると会場のあちこちから手が上がり、それぞれ体験を語る。山梨県から参加した女性は、中学時代にいじめで不登校になりながら、立ち直った長男が、再就職した郷里の職場で仕事に行き詰まって母親に反抗するようになったが、母子が反省し合うことで回復していった喜びを語った。 次は、久保会長と会員の代表・福島県の菅野敏子さんとの語り合い。介護の仕事が十年目の菅野さんは「九年間世話した独り暮らしの高齢者に、今日は仕事をしなくていいから私の話を聞いてほしいと言われ、話を聞いた三日後に訪問すると、ベッドで亡くなっていて、もっと話を聞いてあげたらよかったのにと思った。これからは孤独な被災者を訪問して、話を聞く活動をしたい」と報告。久保会長は「昔お世話になった医師夫人が夫に先立たれ、息子に同居を勧められたが、
・・・
光の祭典・みたままつり 英霊の事績後世に語り継げよ 靖國神社

靖國神社のみたままつり=7月14日撮影
東京の夏の風物詩、靖國神社(コ川康久宮司、東京・九段)の光の祭典・みたままつりが七月十三日の前夜祭から十六日の第三夜祭までの四日間開催され延べ三十三万人が参詣した。浴衣姿の若い女性が多くスピリチュアルパワースポットとしての靖國神社の人気の高いことを示した。出店で賑やかな外苑参道も、第二鳥居から一切の飲食が禁じられ、参詣者は慎み深く拝殿に進み拝礼、英霊の事績を後世に語り継げることを誓った。 みたままつりは昭和二十一年、東京のお盆の時期に合わせ長野県遺族会が境内で盆踊り大会を盛大に開催したことがきっかけで、に翌二十二年から始まった。本年が六十八回目となる。 夜の帳が降りると外苑参道の献灯された大型提燈約一万個に一斉に灯が灯り東京の夜空を黄金色に染めた。提燈には遺族、全国戦友連合会、硫黄島遺族会、靖國神社崇敬奉賛会、明治神宮崇敬会、全国の護国神社、英霊にこたえる会、陸士同期会、宗教団体などの名が墨書されている。 開催期間中、境内では様々な催し物が奉納された。団体参拝も多く昇殿参拝が続いた。遊就館の入場者も途切れず特別展示「大東亜戦争V」を熱心に見入っていた。 第一夜祭にあたる十四日、能楽堂で歌謡ショーが奉納された。出演はペギー葉山、五月みどりら。ペギー葉山は「英霊たちに贈る歌」として「空の神兵」「南国土佐を後にして」を歌った。弘田三枝子は「戦後がやってきた」のテーマのなかで「リンゴ追分」を、あべ静江は「銀座カンカン娘」を歌った。五月みどりは「十八番!〜青春時代のあの歌この歌を歌う〜」のなかで・・・
<2面>
- エジプト停戦案、ハマスが拒否
イスラエルとの宗教戦争の側面も
- 「憲法9条再解釈」に懸念
長年、「平和憲法」として称賛 WCC中央委
<3-4面>
- 加藤驪v・生田神社名誉宮司に聞く
日本社会における神社の役割 神社の文化力が地域を支える 祭りの復興が被災地に勇気を
会会長 杉原誠四郎 政教分離は何を保障すべきか
<5面>
- 京都市で地蔵盆の調査進む
少子高齢化の影響を懸念
- 八坂神社の天王祭
華麗極まる勇壮な海上渡御 江島神社
<6面>
- 『ザ・シンクロニシティ・キー』出版記念
渡辺久義京大名誉教授を囲む会
- 映画/2つ目の窓
死を超えてつながるいのち
|