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平成26年2月20日号[天地] |
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NHK大河ドラマの主人公、黒田官兵衛が生まれたのは一五四六年、父が城主だった姫路城である。今のような城になるのは江戸時代のことで、当時は砦みたいな建物。一五八一年に羽柴秀吉の命で、官兵衛が本格的に改築した。姫路城の「にの門」の屋根には十字紋の鬼瓦があり、当時、官兵衛が高山右近らの誘いでキリシタンになっていることから、そのゆかりではないかとされる▼福岡市の観光パンフレットには「福岡を創った黒田官兵衛」とあった。一五八六年からの九州征伐で、秀吉の軍目付として活躍した官兵衛が、戦乱続きで荒廃していた博多の復興も手掛けたからである。出家して如水と名乗った官兵衛の墓は、臨済宗崇福寺にある。福岡には宋から帰国した栄西が創建した日本初の禅寺・聖福寺をはじめ臨済宗の寺が多い▼ところで、如水の息子・長政が福岡城を築いた所は、当時、福崎と呼ばれていたが、先祖の故地である備前福岡(岡山県瀬戸内市長船町)にちなみ「福岡」に変えたという。黒田氏父祖の墓がある当地の妙興寺は日蓮宗。司馬遼太郎は長浜が発祥の父祖が京都に流れ、法華門徒となり、その縁で備前に渡ったのではないかと推測している。キリスト教棄教の真相など、宗教から読む官兵衛も面白い。
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