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平成26年4月5日号[天地] |
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横浜市金沢区金沢町にある称名寺は真言律宗別格本山で本尊は弥勒菩薩、北条氏の一族である金沢(かねさわ)北条氏の祖、北条実時(一二二四〜七六)が開基した。実時が六浦荘金沢の居館内に建てた持仏堂(阿弥陀堂)が起源で、後に下野薬師寺の僧・審海を開山に迎え真言律宗の寺となった。一族の菩提寺として発展したが、鎌倉幕府滅亡とともに金沢北条氏は滅び、寺も衰退したが、江戸時代に復興された。北条氏は臨済宗だと思われがちだが、神奈川県には意外と真言宗が多いのは、密教の力だろうか▼称名寺の境内からトンネルを潜った先にある金沢文庫は、実時が居館に設けた文庫が起源。実時が収集した政治、歴史、文学、仏教などの書籍が収められ、一族滅亡後は称名寺に管理が委ねられた。現在は神奈川県立金沢文庫となり、中世文化の博物館も兼ねている▼称名寺の庭園は関東では珍しい浄土式庭園で、境内の真ん中に橋が架かった大きな池がある。大がかりな調査を経て昭和五十六年に、鎌倉時代末期に描かれた「称名寺絵図並結界記」を基に整備・再現されたという。称名寺の裏山は「称名寺市民の森」として市民のハイキングコースになっていて、山頂の八角堂広場からは八景島や野島などが見渡せた。
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