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平成26年8月5日号[天地] |
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富士山に一緒に登ったスリランカ僧のソーマシリ師は、鮮やかなオレンジ色の衣でとても目を引く。こっそりカメラを向ける人もいれば、一緒に記念撮影を申し込む人も。五合目で自分と妻、そして母親とのツーショットを撮ったのは中国からの観光客。富裕層の間に、仏教への関心が高まっていることが感じられた。ちなみに、大型バスでやって来る観光客の大半は中国人だった▼如来寺の渡辺英道住職に誘われ、初めて富士登山した甲府市に住む台湾人の歌手リュウ・メイアさんは、母親と息子を連れて参加した。実践倫理宏正会の朝起会に出ていて、そこで覚えたのだろう「征服するのは富士山ではない、自分だ」などの格言をよく通る声で叫び、時には歌声を響かせ、一行をなごませていた▼外国人が多いのは前に登ったときと同じだが、昔ながらの富士講の白装束の一行が増えていた。これも、富士山を宗教文化遺産として見直そうという傾向の表れだろうか。鮮やかな色彩の山ガールが多いのも去年と同じ▼登山口で千円払い、「富士山保全協力者証 山梨県」と書いたバッジをもらった。絵柄は、葛飾北斎の冨嶽三十六景の一つ「甲州石班澤(かじかざわ)」で、富士山を望む岩場から富士川に向かい投網を引く漁師の姿が描かれていた。頂上付近には白い雪渓が長く残っていて、炎熱地獄の地上とは別天地だった。
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