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平成26年9月20日号[天地] |
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神社本庁の伝統文化セミナーで巫女神楽を見学した大田神社には、数年前の五月、カキツバタを見に行ったことがある。『千載和歌集』の編者として知られる藤原俊成が「神山(こうやま)や大田ノ沢のかきつばた ふかきたのみはいろにみゆらむ」と詠んでいるから、平安時代から咲いていたことになる。神山は上賀茂神社の御神体である山で、大田神社は同社の摂社だが、創建は上賀茂神社よりも古いとの説もある。「ふかきたのみ」とは恋の願いで、それが色に出たように、カキツバタが一途で可憐な青い花を咲かせていたのであろう▼沼地だった上賀茂の地は賀茂氏によって開墾され、大田神社の東側には今も沼沢地が残り「大田の沢」と呼ばれている。この沢に古代から野生のカキツバタが群生していたのである▼大田神社の巫女神楽は、銅拍子と太鼓が同時にチャンという音を出し、次に銅拍子と鼓がポンという音を出す。このチャンとポンの繰り返しの間に、右手に鈴を持った巫女が、鈴を鳴らしながら右回りに三回、左回りに三回、さらに右回りに三回回るという単純なもの。巫女神楽が終わると、願主は一人ずつ巫女の前に出て、頭上で鈴を鳴らしてもらい、神様のご加護を受ける▼御祭神は、天岩戸で愉快な踊りを舞った天鈿女命(あめのうずめのみこと)で、神楽の始まりとされる。
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