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社説
  平成18年2月20日号
 

神武創業の意義周知を
建国記念の日奉祝中央式典
皇室典範改正反対の決議も

 

みこしが隊を作り奉祝式典を盛り上げた=2月11日、東京・表参道

 

 二月十一日、皇紀二六六六年を祝う建国記念式典が全国の各神社、有志らによって開催された。中央式典会場となった明治神宮会館(東京・渋谷区)では日本の建国を祝う会(小田村四郎会長、神社本庁気付)主催の奉祝式典が催され、キルギス共和国など十六カ国から大使、公使が参列しわが国の建国に祝意を示した。式典では、皇位継承制度改変を狙う皇室典範改正に反対する決議を全会一致で採択、谷津義男自民党組織本部長に手渡した。第二部は小堀桂一郎東京大学名誉教授が「日本の国体――正しい憲法・皇室典範のあり方」と題して記念講演。参会者は千五百人を超えた。式典に先立ち國學院大学など十大学生のブラスバンド、幼稚園園児の鼓笛隊、みこしが隊をつくり三千五百人による奉祝パレードが表参道で繰り広げられ沿道には数万人が見物した。政府主催の式典は昨年から中止となった。

 式典は橿原神宮遥拝、国歌斉唱で始まる。小田村会長が主催者あいさつ。そのなかで小田村会長は昨年六月、天皇皇后両陛下がサイパン島に行幸されたときの御製「あまたなる命の失せし崖の下海深くして青く澄みたり」から、戦没者への慰霊の姿に「万感迫る思いがする」と皇室に最大の敬意を表し、「神武天皇即位から今日まで皇統が連綿と持続されている。神話と歴史が断絶していない。これは世界に例がない」と日本の万世一系をたたえた。建国の日に際し「国民は神武創業の意義を体して、祖国の平和と繁栄に決意を新たにしていかねばならない」と語った。
 愛国心を盛り込む教育基本法改正は「喫緊を要す」と訴えた谷津氏のあいさつに続き、アスカル・アサンベコヴィッチ・タクノフ・キルギス共和国大使は、日本政府が打ち出している「二十一世紀開発目標――平和と安全、環境保全、人権擁護」に尽力している姿勢を高く評価し、「日本の創造性が他の国の努力と相まって、地球によりよい生活をもたらすよう期待する」と祝辞を述べた。
 小堀氏は「皇室典範はヨーロッパの王室を下敷きにして作ったという性格のものではない」と前置きして、「明治の皇室典範で定められている皇位継承、践祚、即位、摂政の規定は何百年、何千年という長い歴史の中で行われてきた不文の法を明治二十二年に文章化して定めたもの。慣例から抽出されて政府の法規となった」と述べた。この文章化に当たり「女系の子孫まで拡大して認めるか。傍系のなかでも直系に最も縁の近い系統の枝分かれの中で男系男子を探すか」の二つの議論が出て、女系の子孫に皇位継承権がある試案も作られたことを明らかにし、「しかし、これは皇位継承の原則に反する」と撤回された経緯を紹介、「歴史的事実の重みが決定的だった」と話した。
・・・

 

全日本仏教婦人連盟新年修正会
三宝を敬い、日本に和を


新年修正会で「おことば」を述べる大谷貴代子全日本仏教婦人連盟会長

=2月8日、東京・港区のホテルオークラ

 

 社団法人全日本仏教婦人連盟の新年修正会(しゅしょうえ)が二月八日、東京・港区のホテルオークラで開かれ、尼僧、寺庭婦人など仏教関係者約百五十人が参加した。大谷貴代子同連盟会長は「おことば」の中で不祥事が続く最近の世相に触れ、聖徳太子が十七条憲法に記したように、「篤く三宝を敬うことによって和をもたらしたい」と語った。
 最初に法要があり、全日本尼僧法団の有志一同で厳修され、参加者も一緒に「三帰依文」と「般若心経」を唱えた。
 次いで、大谷会長の「おことば」があり、まず「雪害に苦しんでおられる皆さまに心よりお見舞いを申し上げる」と述べた後、概要次のように語った。
 「年初めより不祥事が世の中を騒がせているが、自己中心的な考え方が広まるとこうなる。世の乱れは大方が利己心によるもので、人の身も心も踏みにじり、和を乱すことになる。私たち自身も常に自戒、自省しなければいけない。
 日本の国の始まりにおいて、聖徳太子が十七条の憲法を出され、第一に『和を以って貴しとなす』とされ、和によって自ずと理が通じ、あらゆることが成就されるとした。その和をもたらす根本の精神が、次の条に書かれている『篤く三宝を敬うべし』だが、これが忘れられている。太子が最も人々に伝えたかったのはこの部分ではないか。篤く三宝を敬うことによって和がもたらされ、保たれる。仏法僧は生きとし生けるものすべての究極の拠り所、根本の真理であろう。社会はますます煩雑になり、困難は続くであろうが、今こそ聖徳太子の心を大切にしていかなればならない」
 続いて、島田喜久子同連盟理事長の声に合わせ、「私たちはみ仏の光の中に生きましょう」など同連盟の「信条」を唱和した。
 来賓あいさつに立った財団法人全日本仏教会の奈良慈徹社会部長は、仏教界の現状について、公益法人制度改革や情報開示が進むと厳しい状況が予想されるとし、「一丸となって対応したい」と述べた。また、来年、財団創立五十年を迎えることから、十一月十九、二十日に横浜で第四十回全日本仏教徒会議を開催し、平成二十年には、世界から約四百人が参加する世界仏教徒会議日本大会を東京で開くことを報告。「今後は広報に力を入れ、仏教界として社会問題にも積極的に発言していきたい」と語った。
 続いて、黄檗宗の赤松達明宗務総長が、「日本の伝統である大和心が薄れているので、大きな和の心を訪ねて一年間歩みたい」とあいさつ。また、ある婦人がPTAの会で、給食費を払っているから「いただきます」と言う必要はないと言ったところ、学校がそれに同意したという話に触れ、「嘆かわしい教育現場だが、そんな風潮を作ったのは宗教家の責任だ」と述べ、「日本の仏教界は暗いイメージを持たれているが、寺こそ明るい楽しみの場所にしなければならない。今年はそんな仏教にしていきたい」と抱負を語った。・・・

 

<2面>

  • ムハンマド諷刺漫画掲載
    イスラム圏に抗議運動広まる

  • 「国宝を失ったに等しい」
    キング牧師夫人の死を悼む

<3面>

  • 皇室典範改定阻止緊急集会
    3月7日に1万人集会
    日本会議

  • 宗教者懇談会・世界平和宗教連合
    中東平和と宗教者の役割

<4面>

  • 寒烈早暁に成就の笑み
    日蓮宗荒行成満会

  • 「おへんろ交流サロン」を訪ねて
    四国遍路の資料が一堂に
    香川県さぬき市

<5面>

 

  • 鎌倉・長谷寺で節分会
    福の手から福豆を受ける

  • 阿含の星まつり
    護摩木3千万本を焚く
    京都・山科

<6面>

 

  • 人・伊太祁曽神社禰宜 奥重貴氏
    ローカル線存続運動の核となる
クョスコニョ    [1] 
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