21年ぶりに機構改革 神社本庁定例評議員会 行学両面の充実図る
挨拶する久邇邦昭神社本庁統理=5月21日、東京・代々木の神社本庁大講堂
神社本庁(矢田部正巳総長、東京・代々木)の平成二十年定例評議員会(岩下忠佳議長、定数百六十八、出席百五十一)が神社本庁大講堂で五月二十一、二十二の両日開催された。平成十七年から着手していた機構の見直し、改革は今までの事務総局、研修所、教学研究所の一局二所から事務総局、神社本庁総合研究所、神社本庁広報センターの三部門に再編される。信仰指導の強化、行学両面の充実、広報部門の強化が主な柱で、二十一年ぶりの機構改革となった。
機構改革に伴う本庁事務所組織規程案ほか九規程案は原案通り可決された。また一般会計歳入歳出予算案は歳入総額五十億六千七百三十万円、前年比千八十万円減で可決決定をみた。新機構は七月一日スタート。新機構の実績評価は職員の意識次第で決まる。職員の意識改革が強く求められる。 神殿拝礼・国歌斉唱・敬神生活の綱領唱和に続き、久邇邦昭統理、鷹司尚武神宮大宮司、宮崎義敬神道政治連盟会長の三氏が挨拶した。鷹司大宮司は式年遷宮募財活動について「全国各地で着実にその成果を上げている。誠に心強い」と謝辞を述べた。開議となり矢田部総長が平成二十年度の施政方針演説をした。・・・
全日本仏教会理事会・評議員会 世界仏教徒会議の準備進む
全日本仏教会理事会・評議員会・参与会=5月28日
奈良康明氏 高崎直道氏
五月二十八日、都内のホテルで財団法人全日本仏教会の平成二十年度第二回理事会と評議員会、参与会が開かれた。豊原大成理事長(浄土真宗本願寺派元総長、築地別院輪番)の挨拶に続いて、評議員会・参与会が開かれ、服部融宣師(高野山真言宗)の理事退任に伴い庄野光昭師(同宗務総長)が理事に選出された。 次いで、理事会の議事に移り、最初に庄野理事の常務理事主任が承認された。続いて、平成十九年度事業報告と収支決算が満場一致で承認された。 主な活動としては、適切な宗教教育実現に向け委員会発足の準備、ダライ・ラマ法王十四世の記念講演を含む第四十回全日本仏教徒会議神奈川県大会の開催、本年十一月十四―十七日に浅草で開かれる第二十四回WFB世界仏教徒会議日本大会の準備、韓国慶尚南道の曹渓宗海印寺で開かれた第二十八回韓日・日韓仏教文化交流大会に約八十人の代表団を派遣――などがある。 ミャンマーにおける軍事政権の仏教徒弾圧、中国チベット自治区における僧侶・市民と治安部隊の武力衝突に対して、いずれも非暴力と対話による解決を求める声明を即座に発表し、当事国政府や国連に送付したことは、積極的に社会に関わっていこうとする全日仏の姿勢を反映したものといえよう。・・・
<2面>
- ユダヤ教、キリスト教、イスラム教
初の宗教間対話で成果 カタール
- 「愛徳基金会」が緊急援助
四川省大地震被災者へ
<3面>
- 本紙講演会(下)
広島大学環境平和学プロジェクト研究センター所長 町田宗鳳 愚者の知恵 深い懺悔からの祈りで 痛み、悲しみ、弱さを共感 語らずに神仏を感じさせる 無神教的コスモロジーへ
<4面>
- 全国神社総代会代議員会
新会長に岡村正日商会頭
- 築地本願寺「築きな祭」
別院再建350年を祝う
<5面>
- 曹洞宗婦人会総会
「愛語」実践を展開
- 臨済宗妙光寺の整備進む
「風神雷神図」を最初に所有 京 都
<6面>
- 人・天台宗僧侶・大学院生 平島弘順師
人のためになる仏教を求め
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