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社説
  平成20年2月20日号
 

文化の薫り高い国づくりを
建国記念の日奉祝中央式典
34カ国外交官が列席

 

 

表参道を練り歩く神輿。5500人が建国記念の日を彩った
=2月11日、東京・渋谷区

 

 神武天皇が即位して二六六八年となった二月十一日の建国記念の日、全国各地で奉祝行事が行われるなか、東京では日本の建国を祝う会(小田村四郎会長)主催「建国記念の日奉祝中央式典〜奉祝天皇陛下御在位二十年〜」が明治神宮会館で千五百人が参集して挙行された。三十四カ国から在日外交官が列席し祝意を示した。皇居では天皇陛下が宮中三殿でご拝礼になった。また全国神社でも奈良・橿原神宮を中心に紀元祭(中祭)が斎行された。

 橿原神宮遥拝、国歌君が代斉唱に先立ち男成洋三日本会議理事長は、今上陛下御即位二十年を「常に国家、国民に大御心を注がれて国家に幸あれと祈念あそばされてこられたお姿に国民のひとりとして心からお祝いします」と述べ、本年明治天皇の五箇条の御誓文発布百四十年目となるところから「昭和天皇は昭和二十一年元旦の詔書において五箇条の御誓文を引用し、五箇条の御誓文の精神に立ち返り日本再建に努めるべしとの決意を示された。私たちは神武創業の精神を高く掲げ国づくりに力を尽くし次代に繋げていかねばならない」と開会の辞を述べた。
 主催者を代表し小田村会長は「世界各国は建国記念日を国家最大の記念日として祝っている。我が国では一昨年、教育基本法が改正され伝統と文化の尊重が明記された以上、政府は率先して神武創業の意義をたいして、祖国の永遠の平和と繁栄に力を尽くす決意を新たにするとともに、次代を担う青少年に対しこの祝日の意義を教育していくべきだ」と政府の姿勢をただした。外国人の地方参政権法案、人権擁護法案、北朝鮮の動向、中国の海洋・航空・宇宙への進出、台湾の総選挙などを列挙して「我が国の安全保障にとって真剣に対応を検討すべきときだ」と強調した。その上で百二十五代にわたる一系の皇道を「世界に誇る独特の文化を形成した歴史は世界に類のない尊い事実だ。御在位二十年の奉祝が全国的に盛大に行われるよう祈念する」と結んだ。
 林幹雄自民党筆頭副幹事長の祝辞に続き、在日外交官を代表してジャン・クリスチャン・オバム・ガボン共和国特命全権大使が祝辞をした。オバム大使は「グローバル化が進む世界において日本はその価値観と信念によって偉大な国になった」と評価した上で、最初の価値観を「国際平和協力活動における取り組みと貢献」に挙げた。「次の価値は団結だ。ODAは日本外交にとって重要な手段。日本政府が『アフリカ開発東京国際会議』を立ち上げたことに特に感謝している。第三の価値は環境への認識。福田首相は一兆円の世界環境基金を通じて日本は環境保護分野でも国際的議題にした」と三点を掲げた。最後に「天皇陛下に感謝する」と結び、祝辞とした。
 決議採択に移り、「我々は、先人の偉業を振り返り、わが国の将来を力強く切り拓いてゆくべく、建国記念の日を祝う政府主催の行事が、厳粛かつ盛大に実施されるよう強く求めるとともに御即位二十年をお祝い申し上げる奉祝行事の気運を全国的に広げ、陛下の大御心を仰いで文化の薫り高き国づくりに邁進する」を盛り込んだ案を全会一致で採択した。
 紀元節の歌斉唱のあと、三好達日本会議会長が聖寿万歳をして第一部の式典を終了。引き続き映画「平成のご巡幸〜被災地復興への祈り〜」が上映され、常に国民の幸福を願い国民と苦楽を共にする両陛下の慈しみの御心に包まれたひとときを送った。
 記念講演は外交評論家の加瀬英明氏が「皇室と日本文化」で話を進めた。加瀬氏はマスコミで多くを語られない天皇陛下の祭祀にスポットを当てながら、古代の理想を追憶するなかで今上陛下の徳を強調した。
 列席した国=アフガニスタン、アンゴラ共和国、イエメン共和国、ウクライナ共和国、エクアドル共和国、カザフスタン共和国、ガボン共和国、カンボジア王国、クロアチア共和国、コートジボワール共和国、コスタリカ共和国、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、サンマリノ共和国、シリア・アラブ共和国、スペイン、スリランカ、タイ王国、チェコ共和国、ドイツ連邦共和国、ニカラグア共和国、ハイチ共和国、東ティーモール民主共和国、ブラジル連邦共和国、ブルガリア共和国、ベラルーシ共和国、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ボリビア共和国、マーシャル諸島共和国、南アフリカ共和国、モーリタニア・イスラーム共和国、モンゴル国、ラトビア共和国、ロシア連邦共和国
 子供たちの鼓笛隊、十大学のブラスバンド、神輿が表参道で繰り広げられ総計五千五百人の参加を得て奉祝パレードを彩った。マーチングコンテストでは昨年と同じ駒澤大学が優勝
・・・

 

浅草寺仏教文化講座
半田孝淳天台座主が講演


傳教大師の「発願文」を解説する半田孝淳天台座主=1月29日、東京・新宿の明治安田生命ホール

 

 聖観音宗総本山浅草寺(清水谷孝尚管長)主催の第六百三十六回仏教文化講座が一月二十九日、東京・新宿の明治安田生命ホールで開催された。第二講座で半田孝淳第二百五十六世天台座主が「傳教大師のみ心」と題し、途中DVDの映像を挟み一時間聴衆に語りかけた。天台座主が同講座に出演するのは初めてで、五百の席は開場と同時に満席となり立ち席がでるほど盛況であった。以下は講座要旨。
 傳教大師(七六七〜八二二)は七八五年、十九歳のとき奈良東大寺で得度するが三カ月後、南都仏教の実情に疑問を抱き民衆の救いを求め比叡山に登り修行に入る。五濁にまみれた現象世界を直視したなかで、自己反省の思いが極まったときに認めたのが「悠悠たる三界は…」で始まる「発願文」である。
 「牟尼の日は久しく隠れて、慈尊の月いまだ照らさず。…風命(ふうみょう)は保ちがたく露体は消えやすい」。釈迦は涅槃にはいって長い年月が経っている。弥勒菩薩も現れていない。…儚い命は露のように消えていく。苦しみのない人生はないと無常を嘆く。
 「底下(ていげ)の最澄、上は諸仏に違い、中は皇法(おうぼう)に背き、下は孝礼に欠けり」。自己を責める猛省の姿が浮かぶ。懺悔の思いが次第に誓いになっていく。そこで五つの願いを発てた。「いまだ理を照らす心を得ざるこのかた、才芸あらじ」(二)。仏教の真理を明らかにするまでは才芸に関わらない。「三際(さんさい)の中間(ちゅうげん)に修する所の功徳は、独り己が身に受けず、あまねく有識に回施(えせ)して、悉く皆無上菩提を得せしめん」(五)。過去、現在、未来で修めて得た功徳は自分のなかだけで留めてはならず皆に回し悟り、彼岸を味わおう。五つの願いのうち四つが自分のため、最後が利他のため。ここに共生の思想がある。傳教大師はこの発願を生涯通した。このあと、日本仏教の根本を確立したいと中国に渡る。
 発願文解説に続き、話を現代に移し一九八一年、ヨハネ・パウロ二世来日の折、教皇が日本の宗教者に向かって傳教大師の「忘巳利他」の教えを「宗教協力の基本理念になる」と指摘したことから山田惠諦座主(当時)が比叡山宗教サミットを開いたと話したうえで、千二百年前の教えが現代に生きていると証明した。・・・

 

<2面>

  • 「シャリア法を一部導入」
    カンタベリー大主教発言に批判
    イギリス

  • 最高裁が再改宗を許可 
    改宗キリスト教徒12人に
    エジプト

<3面>

  • 日本の建国と古事記神話(上)
    坂田安弘神道禊教教主に聞く
    天武天皇が編纂の実権者
    大和の国ぶり復興を目指す

<4面>

  • 本紙講演会(下)鶴岡八幡宮宮司  吉田茂穗
    八幡信仰と武家社会の形成――鶴岡八幡宮を中心に
    源氏の氏神から幕府の宗社へ
    武門の守護神として信仰集め
    各地に鎌倉から八幡神を勧請

<5面>

  • 阿含の星まつり・京都
    40万人が世界平和祈る

  • 習合ではなく神仏和合
    山折哲雄氏が講演
    神道時事問題研究会

<6面>

  • 大荒行成満会
    仏からの解答求め寒百日
    日蓮宗

  • 人・居木神社宮司 森田義則師
    民間の力で「戦後処理」を
クョスコニョ    [1] 
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