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社説
  平成21年3月20日号
   

シンポ「崩れゆく葬祭のこころ」
供養の共同体構築を
僧侶は感動的葬儀に努めて
浄土宗総合研究所

 

左から武田道生、池上良正、溝口勝巳、井上治代、竹内弘道、名和清隆の各氏

=2月20日、大本山増上寺三縁ホール

 

 

 従来の先祖供養の葬儀を改めて見つめ直し、近年、批判されている葬式仏教の現代的意義を新たな視点から問い直すことを趣旨とする浄土宗総合研究所(石上善冥所長)主催のシンポジウム「崩れゆく葬祭のこころ〜いま!問い直す『葬式仏教』〜」が二月二十日、大本山増上寺三縁ホールで宗教家、一般市民二百人が参加して開かれた。基調講演は池上良正駒澤大学教授。パネリストは名和清隆同研究所研究員(淑徳短期大学兼任講師)、竹内弘道曹洞宗総合研究センター研究員、井上治代東洋大学准教授(エンディングセンター代表)、溝口勝巳・溝口祭典社長の四氏でコーディネーターは武田道生同研究所研究員(淑徳大学准教授)が務めた。

 池上氏が「葬式仏教から死者供養仏教へ」と題して基調講演。池上氏は「死者供養仏教」を「一定の構造を備えた死者の救済システムを日本に足軸を置いて比較宗教学的な観点から捉えるための便宜的名称」としたうえで「単なる儀礼」として価値の低いものとみなされる「葬式仏教」に対して救済システムとしての「死者供養仏教」の導入を試みる。
 「仏教がインド・中国・朝鮮半島を経て日本へ移入されてから国家の仏教保護政策、中下級の僧職・半僧半俗の宗教者・行者・念仏者・法師らの布教活動、浄土信仰の流行、江戸幕府による檀家制度、明治国家によるイエ制度などを経て救済システムが歴史的展開のなかで洗練されてきた」と救済システムが構築されるまでの歴史的経緯を述べ、檀家制度に支えられてきた葬式仏教が地縁・血縁関係の衰微とともに葬式仏教は必然的に衰退するというのは「思い込み」と注意を喚起した。さらに「個人にも開かれ縁(関係性)に働きかける力をもつ死者供養仏教の構造的特性にもっと注目すべきではないか」
・・・

 

神道国際学会シンポジウム
外国人研究者が語るお伊勢さん
鶴岡八幡宮


=2月22日、鎌倉・鶴岡八幡宮直会殿

 

 NPO法人神道国際学会(会長、薗田稔秩父神社宮司)主催の第十三回神道セミナー、シンポジウム「外国人研究者が語るお伊勢さん」が二月二十二日、鎌倉の鶴岡八幡宮直会殿で開催された。同学会会員、鶴岡八幡宮槐の会会員、一般、合わせ二百五十人が参加した。発題した外国人は米国、英国、ドイツ、オランダ、中国の五カ国で、神道、仏教、日本文化に精通した研究の第一人者。プレゼンターは日本の永住権をもつニュージーランド人のアレキサンダー・ベネット氏。スピーチは日本語で、時にはジョークを交えた独特の語り口で語る外国人の神道とお伊勢さんの過去、現在、未来についての研究発表に参加者は聞き入り、改めてお伊勢さんを考える場となった。
 薗田会長の挨拶に続き、吉田茂穗鶴岡八幡宮宮司が「四年後に式年遷宮を迎える。このシンポジウムは時宜を得た企画だ。式年遷宮は二十年ごとに原点に戻って先に進むというもの。式年遷宮にはその時代の息遣いがこもっている。外国人が伊勢神宮をどう説くのか。興味が尽きない。明日からの生き方の参考にしてもらいたい」と歓迎の辞を述べた。
 二十年前に伊勢神宮を参拝した折、斎宮(神宮に仕える皇女の祭祀者)に関心をもったという米人、ヘィヴンズ・ノルマン國學院大學神道文化部准教授が「斎宮とその世相」と題して研究発表。「斎王(斎宮)制度は天武天皇皇女大来皇女によって確立された(伝承では崇神天皇の時代から)。六百年続いた。その間、七十人の名が残されている。最後の斎宮は祥子(一三三三年〜)といい後醍醐天皇の娘。一九七○年代から始まった発掘調査で新しいことが分かってきたが推測の域であることが多い。一人の斎王に三十八ヘクタールの土地が与えられた。斎王はどのように選ばれたか。占いによってである。二年間の潔斎をしたあと都を後にして伊勢に派遣される。そのときできる行列は五百人にもなった。伊勢での日常は神宮遥拝で、内宮に仕えるのは年三回、六月・十二月の月並祭と九月の新嘗祭で翌日には斎宮にもどるので年六日間となる(斎宮寮は神宮の北西十五キロ)」と斎王制度の必要性、宗教における女性の立場などについて検討を加えた。
 院政期の伊勢信仰について語ったのはオランダ人のマーク・テーウェン・オスロ大学教授。中世期の堯尊等連署起請文、名古屋大須文庫秘蔵の天照大神儀軌第一巻、金沢文庫秘蔵の同二巻、鼻帰書をテキストにして、律令制が崩れ神宮の人脈、収入源も一変したあとの新しいアマテラス像を佐藤弘夫著
・・・

 

<2面>

  • イスラエルとパレスチナ
    教皇が5月に訪問

  • IARF世界大会準備会議
    三輪日吉神社宮司らが参加
    南インド

<3面>

  • 鼎談 日本文化で活路を開け(3)
    ベン=アミ・シロニーヘブライ大学名誉教授
    ツルネン・マルテイ民主党参院議員
    奈良泰秀神職・「にっぽん文明研究所」代表
    天皇を地球環境保護の象徴にシロニー
    森には神が住むとされてきたツルネン
    神道は環境問題で世界に発信奈良泰秀

 

<4面>

  • 日蓮宗第97定期宗会
    負担20%増で予算23億5700万円

  • 一燈園で国際宗教同志会総会
    チベットの現状を学ぶ

<5面>

  • 第88世八木季生法主晋山式
    身命を賭して法統を受く
    大本山増上寺

<6面>

  • 美術・国宝 阿修羅展 東京国立博物館
    興福寺創建1300年記念
クョスコニョ    [1] 
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