新しい憲法を制定する推進大会 憲法改正を軸に政界再編を 中曽根元首相、各政党代表ら決意語る
挨拶する中曽根康弘元首相
超党派の議員でつくる新憲法制定議員同盟(会長・中曽根康弘元首相)の主催で「新しい憲法を制定する推進大会〜『自立と共生』に向けて〜」が五月一日午後、東京・永田町の憲政記念館で開催され、参加者は千三百人を超えた。中西輝政京都大学名誉教授の講演に続き、民主、自民、公明、みんなの党、たちあがれ日本の代表らが憲法改正に具体的に取り組んでいく決意を表明した。
第一部は中西名誉教授が「憲法改正―いよいよ本番のとき来たる」と題し記念講演。北朝鮮の核・ミサイル開発、中国の軍備増強などにより、日本の安全保障環境は冷戦時代以上に史上最悪になっていると指摘し、この状況を打破するには憲法改正しかなく、世論調査からもその機運は高まっていると語った。 その上で、改正に向けた戦略戦術の議論を具体的に詰める必要性を指摘し、国会の衆参両院の憲法審査会の活性化が重要だと強調した。また、「冷戦終結後の二十年に改憲の機会が何度もあったが、日本人は政治改革などささいなことに目を奪われてきた」とし、「政治改革は本来、憲法議論から入るべきで、今の政治の混迷を突破するには憲法改正の原点に戻り、憲法を対立軸とした政界再編が必要で、二〇一五年がその目途となる」と述べた。 続いて、楽師の東儀秀樹氏が、笙と篳篥(ひちりき)でクラシック「ジュピター」や「ふるさと」など演奏し、「雅楽がクラシックに立ち向かえるのはそれだけの背景があるから」「インドや中国では消えた雅楽が日本に残されている」と日本の素晴らしさを語った。 第二部の式典に移り、愛知和男議員同盟幹事長が経過報告したのに続き、中曽根元首相は挨拶で、「私は憲法改正を二十八歳で志し、既に九十四歳になったが、憲法改正は天の時、地の利、人の和が完全に一致していないとやれない」とし、「天の時は・・・
講演する中西輝政京都大学名誉教授・・・
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昭和の日をお祝いする集い 中條高徳氏が記念講演
記念講演する中條高徳氏
四月二十九日は昭和天皇の誕生日、国民の祝日「みどりの日」から平成十九年に「昭和の日」となった。「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」祝日に、「昭和の日をお祝いする集い」がNPO法人昭和の日ネットワーク(中尾哲雄理事長)の主催で東京・渋谷区の明治神宮会館で開かれ、約千人の参加者はアサヒビール名誉顧問・中條高徳氏の記念講演に耳を傾け、陸上自衛隊第一音楽隊の記念演奏会を楽しんだ。 主催者を代表して同ネットワークの鈴木英夫会長は「昭和の日」制定の経緯を解説した上で、終戦時の昭和天皇の御製「爆撃にたふれゆく民の上をおもひいくさとめけり身はいかならむとも」を紹介し、御巡幸に始まる戦後復興で世界第二の経済大国に発展した歴史を踏まえ、さらに良い次の世をつくっていきたい、と挨拶した。 来賓の日本の建国を祝う会顧問の小田村四郎氏は、占領下で呻吟していた国民が、昭和二十一年の歌会始の昭和天皇の御製「降り積もる深雪に耐えて色変えぬ松ぞ雄々しき人もかくあれ」に勇気づけられたとし、昭和二十六年四月二十八日、講和条約発効の日の御製「風さゆるみ冬は過ぎてまちにまちし八重桜咲く春となりけり」と喜ばれたが、憲法をはじめ占領政策のひずみは必ずしも克服されていないと語った。昨年の東日本大震災に際し、三月十六日の今上陛下のお言葉で、被災した国民が雄々しく立ち上がっていることを褒められ、各国もそれを称賛していることから、「昭和から続く日本人の心は変わっていないことが立証された。昭和天皇の大御心が顕現できるよう力を合わせていきたい」と挨拶した。 続いて、昭和二年五月三日生まれの中條氏が「昭和への私の思い」と題し次のように講演した。 昭和初めの日本は今から想像できないほど貧しかったが、人々は凛として子供たちは明るかった。今は何かあると日本を批判する中国、韓国のリーダーの多く、・・・
<2面>
- キリスト教とアフリカ伝統宗教に関連
近刊『アフリカにおける神の概念』が指摘
- オバマ大統領が同性婚支持
米大統領として史上初の公式表明
<3面>
- 本紙講演会 小林 正教育評論家・元参院議員
公教育における宗教教育の在り方を問う 魂を養う教育に宗教は欠かせない
<4面>
- 神道青年全国協議会第64回定例総会
「子は国の宝」を教化施策に
- 森清範清水寺貫主が特別講演
見える命と見えない命 西徳寺
<5面>
- 大師堂、聖天堂落慶大法要
山内整い信仰霊場深まる 高幡不動尊
- 大國魂神社くらやみ祭
神輿渡御を全国中継
<6面>
- 人・浄土真宗本願寺派永照寺住職 尾山昭道師
“縁欠不生”で但馬に生きる
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