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社説
  平成26年1月5日号
 

平成26年甲午の年に

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本紙代表 前田外治

 

 平成二十六年甲午の年を迎え、新年のお慶びを申し上げます。
 日頃より本紙をご愛読賜り、心から感謝いたしております。
 昨年は第六十二回神宮式年遷宮を機に伊勢神宮への参拝者が急増し、千四百万人を超えるほどの国民的高まりを見せました。一国の文明が発達するには、国民的な宗教性の高まりが必要なことは多くの歴史家が指摘していることで、大きな目で見れば日本もその法則に沿い、望ましい方向に進んでいるように思われます。
 昨年来、我が国を取り巻く環境は厳しさを増し、とりわけ中国の軍事力の膨張、北朝鮮の先軍政治の脅威が増す中、安倍政権は発足一年にして、経済力の回復を基盤に、我が国の安全保障政策の基本を、国際協調主義に基づきながら、専守防衛から積極的平和主義へと方向転換させました。もっとも、これは諸外国から見れば、世界の常識に日本が近づいただけのことで、さほど驚くことでもないのでありましょう。
 日本は建国以来今日まで、男女が慈しみ、助け合う家庭を基本の単位として、社会を発展させてきました。和の基が家庭にあることは日本人のDNAに刷り込まれており、宗教性の基盤ともなっています。それ故、反宗教的な唯物思想が、ヒューマニズムの装いで日本社会を解体するような攻撃を仕掛けてきても、それをはね返す底力を持っていると信じます。
 宗教者の役割は、こうした日本の良さを現在に再生しつつ、世界に貢献できる国へと導いていくことではないでしょうか。
 本年も皆様のご指導をお願いしつつ、幸多き年となりますようお祈り申し上げます。

 

年頭のご挨拶


神社本庁総長 田中恆清

 

 甲午の年頭にあたり、謹んで皇室の弥栄を寿ぎ奉り、新年の祝詞を申上げます。
 昨年は第六十二回神宮式年遷宮遷御の儀が滞りなく斎行されました。浄闇の中、旧正宮から新宮(現正宮)へと無事に大神さまがお遷りになられたことは国民として慶賀に堪えません。この慶事にあたり、多くの方々に神宮に足をお運び戴き、千三百年続く歴史と伝統、神道の自然観を感じて戴きたいと存じます。
 さて、昨今、地域コミュニティーの希薄化が問題視されているようです。奈良時代に作られた『養老律令』の内、儀制令の春時祭田条には「凡そ春時祭田の日、郷の老者を集めて、一たび郷飲酒礼行え。 人をして尊長養老の道を知らしめよ。其れ酒肴等の物は、公廨を出し供せ。」とあります。つまり、春時の祭田の日には、郷の老者を集めて、郷飲酒礼を行うこと。人々に長を尊び老を養う道を知らしめること。酒肴等の物は公廨〔くげ/くうげ/くがい〕(官物・正税)を出して供することという意味です。
 はるか古より、私たちの先祖は、春になると田を祭る日には、村ごとにお祭りされる社に集い、その年の豊作を祈ってきました。お祭りが終ると、村中の男女が一緒にご馳走を食べ、酒を酌み交わしました。その日は村の長老を尊び、子供たちがお給仕をしたといいます。村ごとに祭られたお社こそ、現在に続く鎮守の森に他なりません。私たちの社会は、鎮守の森を中心に栄えてきたのです。
 我々が奉仕する神社は、神と人とをつなぎ、また神と人とが出会う場所であるとともに、人と人とをつなぐ場所でもあります。日本は豊かな自然に恵まれています。私たちの先祖は、自然に逆らうことなく、その力を受け止め、自然に順応するため、知識を積み重ねることに努めてきました。自然に従い、自然に学び、そして自然と共生することを学んできたのです。
 そうした学びの歴史のなかで、信仰や生活文化は鎮守の森を中心に継承されてきました。鎮守の森は、大いなる自然と私たちをつなぎ、地域コミュニティーの中心となって人々の絆を深める場となり、また過去と未来の世代を繋ぐ媒=仲立ちとしての場となっています。
 私たちの心を豊かに育む鎮守の森を、これからも大切に守り伝えてゆかなければならないと考えています。
 我が国の益々の繁栄を期すとともに、本年も各宗派宗教の発展と活躍を願い、年頭に当たりましての挨拶と致します。

 

仏教的知恵と慈悲を聞く
日韓仏教交流協議会

 


大本山光明寺法主 宮林昭彦

 

 新春を寿ぎ、本年こそ災視Nらず、兵戈無用にして平和な世界の実現を祈念いたします。かつてユネスコ憲章が、世界に向かって発信された前文に「戦争は心の争いから起る」として心の在り方を示しています。最近、中国、韓国において、対日政策が歴史観の相違による厳しい関係が続いています。とくに日韓の仏教の歴史は千四百年前から百済の聖明王により経典や仏像がわが国に伝来してから今日に到っていますが、その間近世において、戦時下、不幸な時代があり、懺悔と反省に立っています。三十余年前から、とくに朝鮮半島出身の戦死殉難者英霊の母国送還と、慰安婦問題について、日韓仏教交流を通じて慰労をつづけ友好の絆を結んで参りました。ちょうど日韓仏教交流三十周年を記念して、韓国曹渓宗神勒寺に「人類和合共生碑」を建立し、平和祈願と社会安寧の祈りを毎年捧げています。
 思えば、一つの美しい布も、縦糸と横糸が織りなして、はじめて出来上がります。人の出会いも、国の交流も単に政治、経済のみで成し遂げられるものではありません。それは人間同士の信頼の縦糸、慈愛の横糸がさまざまに織りなす縁によって成立します。今こそ仏教的な知恵を聞き、怨みなき恩讐を越えて、慈愛の中に、友好と親善の交流を通じて、日中両国の関係を深くして世界平和の一助に寄与したいと念じています。

<1-5面>

  • 新年挨拶

<6面>

  • 都仏教連合会「成道会の集い」
    養老孟司教授が講演

  • 教皇フランシスコ
    「タイム」の「今年の人」に

<7面>

  • 辯天宗で冥應寺落慶50年祭
    四月から初の本尊ご開帳

  • 生誕120年で鳥居篤治郎を顕彰
    バハイ教信仰の「盲人の父」

<8面>

  • 美術・国宝 大神社展
    九州国立博物館
    見えない神を目の当たりに

 

クョスコニョ    [1] 
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