諸宗教代表が世界平和の祈り 比叡山宗教サミット27周年 平和への思い、子供たちが作文に
 中央の舞台に並び、平和の祈りを捧げる諸宗教の代表者=8月4日午後3時半
比叡山宗教サミット二十七周年の「世界平和祈りの集い」が八月四日、滋賀県大津市の比叡山・延暦寺の一隅を照らす会館前広場で行われ、諸宗教の代表者や僧侶、信徒らが一堂に会して世界の恒久平和を祈念した。天台宗国際平和宗教協力協会と天台宗・比叡山延暦寺の主催。
午後三時、木ノ下寂俊・天台宗宗務総長による開式の辞で始まり、地元高校生の女子ブラスバンドが演奏する中、同宗で研修を受けている青少年たちが、舞台中央の地球に見立てた丸いカプセル内に、世界平和や東日本大震災からの復興などの願いを込めた折鶴を奉納。幼稚園児たちは鉢植えのヒマワリを、その球体の周りに献花した。 法要に移り、半田孝淳・天台座主を中心に一山の寺院住職が登壇して居並び、般若心経を読経し、回向文を唱えた。そして同座主が次のような平和祈願文を朗々と読み上げた。 「比叡山宗教サミットのメッセージで、私たちは『平和とは、単に戦争がないということではなく、人間同士の睦み合う融和の状態、人類共同体の実現をいう。およそ正義や慈悲のないところに平和はない』と全世界に向けて、平和の実現へ真摯の祈りを発信してまいりました。しかしながら、世界の状況はアフガニスタン、イラクやウクライナの紛争、東シナ海、日本海、南沙諸島をめぐる危機的状況も惹起して、平和とは逆行するが如き事象に心痛めるばかりです」「かかる事象を俯瞰しますと、私たち宗教者の果たさねばならない使命は極めて大きく、かつ重要で、実働を伴う祈りが希求されるとの思いに到る次第です」「地球温暖化と環境破壊の問題も私たち宗教者は無視することはできません。自然へ
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聖徳太子の銅像が富士登山 八合目で江戸時代の法要を再現 富士吉田市如来寺

富士山八合目で聖徳太子像を安置しての法要=8月3日

太子像を背負って難所を登る人たち=8月3日
世界文化遺産に登録されてから一年余りの富士山。夏山シーズンを迎え登山者が増えている八月三日、八合目にある山小屋「太子館」近くで、五回目となる聖徳太子の一座法要が営まれた。主催したのは、山梨県富士吉田市にある浄土真宗如来寺(渡辺英道住職)とNPO法人「なごみの輪」(大森最理人会長)。参加したのは同寺の檀家の人たちなど約二十人。スリランカ僧のソーマシリ師は去年に続いて二回目、甲府市在住の台湾人歌手、リュウ・メイアさんとその家族など、国際色豊かな法要となった。 一行は午前五時半から同寺本堂で朝のお勤め、「讃仏偈」を唱和。マイクロバスで六時に同寺を出発し、富士山五合目で降りて準備体操。檀家の小野武俊さん(70)の先達で七時に富士吉田口から、隊列を組んで登り始めた。銅像は、聖徳太子と黒駒、手綱を引く調使麿、瑞雲を浮かべた台座を三つの箱に収め、それぞれ若者が背負子に載せて難所の岩場も担ぎ上げた。 歩き始めて間もなく、眼下に三日月形の山中湖が見えてきた。緑の樹林から霧が立ち上り、その向こうに青空が広がる絶景を堪能しながら、歩みを進める。六合目を過ぎると、左手に河口湖が望めるようになり、二つの湖を左右に眺めながら山を登る。緑に覆われた山肌は次第に火山岩の赤茶けた土砂に変わり、やがて急峻な岩場が一行を苦しめた。 十一時に八合目にたどり着くと、太子館近くの空き地に臨時の祭壇をしつらえ、取り出した・・・
<2面>
- 米国務省が世界の信教の自由報告書
信教の自由に懸念ある国を列挙
- キリスト教徒が大量脱出
武装組織「イスラム国」が殺害示唆 イラク
<3面>
- 25世法主・大谷光道住職に聞く
お東紛争と嵯峨・本願寺の10年 革命乗り越え本来の信仰に戻る
<4-5面>
- 立教200年を迎えた黒住教
黒住宗道 黒住教副教主 親孝行に始まる教祖宗忠の教え 神の子として、生きて神となる
<6面>
- 夜回り先生・水谷修氏が講演
「1人の子も死なせない」 円覚寺
- 第82回夏期仏教保育講習会
仏教保育のめざすもの 日仏保
<7面>
- ダルマパーラ生誕150周年
蘭華寺で法要と式典
- 『ザ・シンクロニシティ・キー』
訳者・渡辺久義教授が魅力を語る
<8面>
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