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社説
  平成25年11月20日号
   

神仏霊場会設立5周年記念シンポ
神仏霊場会の運動、関東でも
日本人の信仰の源流を探る

 

 

神仏霊場会設立5周年記念シンポジウム=11月17日、東京・上野の会場

 

  人心の安寧と世界平和を祈願することを目的に、近畿の百五十社寺が手を結んで平成二十年に「神仏和合」に基づく「神仏霊場会」を設立し、「神仏霊場巡拝の道」を定めて五年になるのを記念して、東京では初めてのシンポジウムが十一月十七日、上野の東京国立博物館平成館大講堂で開催された。主催は同会で、共催が読売新聞社。テーマは「日本人の信仰 神と仏をめぐって」で、仏教伝来以来、神仏を分け隔てなく信仰してきた日本人の信仰を見直し、その今日的な意義を探った。

 挨拶で神仏霊場会会長の北河原公敬・東大寺長老は「神仏霊場巡拝の道を満願した人が既に六百五十人を超えた。しかし、関東ではまだ神仏霊場会はあまり知られていないので、シンポジウムを通し知って頂きたい」と述べた。
 第一部では宗教学者の山折哲雄氏が「平和と共存をめざして—神と仏の円運動— 『万物生命教』宣言」と題して基調講演。山折氏は、「平城遷都以来、神仏習合は日本人の精神性を形成する母胎になった」として、その特徴を次のように語った。
 「日本人は、神と仏が充満する天地万物が世界の真の主人公で、人間はその一員だと考え、神仏を信じるよりも感じることを重視してきた。そして、その信仰は無限に存在する神仏の間を巡拝するという円運動を生み出し、西国三十三観音霊場、四国八十八札所などができた。これら巡拝の円運動はいずれも右回りに、らせん状の曼荼羅世界を描いている。それは『万物生命教』と呼べるもので、宗教が出現する前の人々の普遍的な信仰であろう。
 一神教は砂漠の風土で生まれたもので、神は身近に感じられないから信じるようになった。多神教は神を身近に感じるモンスーン地帯の風土で生まれた。一神教の巡礼は聖地にたどり着くのが目的で直線的だが、多神教の巡拝はその過程が信仰で曲線的である。そして神仏が習合したのは、豊かな森に囲まれた、命の水の源でもある山であった。人間と地球との共存が課題になっている今、見直されるべき信仰であろう」
 第二部は同会副会長の木村光伸・多賀大社宮司の挨拶に続いてパネルディスカッション。同会教学委員長の宮城泰年・聖護院門跡門主がコーディネーターを務めた。最初に菅原信海・妙法院門跡門主が「神と仏のいざない」と題し、
・・・

伝統文化セミナー・神社とまちづくり
「太宰府天満宮と太宰府のまち」



太宰府天満宮の門前町を神職の案内で見学する一行=11月7日


 神社本庁が主催する第十六回伝統文化セミナーが「神社を中心としたまちづくり〜太宰府天満宮と太宰府のまち〜」をテーマに十一月七〜八日の二日間にわたり、福岡県太宰府市の太宰府天満宮(西高辻信良宮司)とその門前町を主な会場に開かれ、メディア関係者など二十人が参加した。
 七日正午に羽田空港から福岡空港に到着した一行はバスで太宰府市へ。西高辻信貞・先代宮司が昭和三十年頃に同宮門前町の先にある田んぼを買い上げて造成した、二千台が駐車できる大駐車場で降車、門前町を歩きながら神職の説明を受けた。先代宮司はハーバード大学に留学した折、大リーグの球場を囲む大駐車場を見て、日本にもやがて車社会が到来することを予見し、神社が門前町と共に栄えるために、門前町の先に駐車場の用地を確保したという。
 門前町には、平安時代末期に政庁大宰府の大宰大弐(次官)を務めた小野好古ゆかりの芸術工芸店や、幕末に尊王攘夷派の三条実美ら五卿が「五卿落ち」で滞在し、それを訪ねてきた西郷隆盛が泊まった松屋など歴史的な店や、隈健吾氏が設計した現代的なスターバックスなど目を楽しませる店が多い。
 境内に入ると、カラフルなおみくじが目を引いた。同宮では季節ごとにおみくじの色を変えており、十一月一日からは秋の紅葉をイメージした赤、黄、橙の三色。参拝者の気持ちに沿おうとする思いが感じられた。
 一行は本殿で正式参拝。菅原道真公の墓所の真上に建てられたことから、参拝などには建物の表側半分しか使えない構造になっている。当初は安楽寺天満宮と称して仏式の様式が強く、安土桃山様式の豪華絢爛な装飾が施されていた。この様式が日光東照宮に引き継がれたという。ところが、本殿の裏側は白木造りで、漆塗りの表側と好対照を示していた。
 その後、本殿裏の茶屋で名物の梅ケ枝餅を頂く。境内には道真公ゆかりの飛梅をはじめ二百種六千本の梅があり、梅茶やふりかけなどに加工され、お土産として売られている。梅ケ枝餅はうるち米が三割ほど入っているので粘り気が弱く、あんこの味も統一して、品質を保っており、各店では塩加減で味を競っているという。
 その後、境内近くにある九州国立博物館を訪問。同館は明治二十六年、当時の西高辻信厳宮司が鎮西博物館の建設を提唱したのが始まりで、昭和四十六年に先代宮司が境内地十四万平方メートルを福岡県に寄付し、平成十七年に開館したもの。天満宮の参拝者がそのまま博物館に移動できるように、・・・

 

<2面>

  • レイテ島の台風被害深刻に
    宗教NGOが救援活動
    フィリピン
  • WCC釜山大会が閉幕
    中央委員に西原廉太氏

 

<3面>

  • 宗教新聞フォーラム
    ウイグルの宗教迫害と人権侵害
    日本ウイグル協会会長 イリハム・マハムティ
    中国はテロ対策の名で民族弾圧


<4面>

  • 第45回全国諏訪神社連合大会
    祭り・伝統文化を次世代へ
    長野県諏訪市
  • 知恩院御影堂の修復公開
    屋根を支える構造見学

<5面>

  • 千葉県平成25年度戦没者追悼式
    平和建設こそ英霊に報いる道

  • サトルエネルギー学会・秋の大会
    心が目覚め天地とつながる

<6面>

  • 美術/横山大観展│良き師、良き友
    大観芸術の魅力に迫る
クョスコニョ    [1] 
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