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  平成25年12月5日号社説
 

日本再生の「おかげ年」へ

 第六十二回式年遷宮の効果もあり、神宮の参拝者数が十月十二日の時点で一千万人を超え、年間の最高記録を更新している。伊勢参りが爆発的に広がった江戸時代、参拝者が最高になったのは遷宮の翌年の「おかげ年」で、文政十二年(一八二九)の遷宮では、翌十三年に約四百八十六万人を記録している。日本の総人口は約二千七百万人なので18%、国民の四人に一人が参拝したことになる。江戸末期には、そうした庶民の信仰熱の高まりが、幕末・維新をもたらす精神的土壌を形成した。
 神宮の参拝者が増えているのは今年だけでなく、近年の大きな趨勢である。日本人の精神的価値の復活という点では、何と言っても大きな出来事は平成二十三年(二〇一一)の東日本大震災だった。後世の歴史家は、これを日本史の転換点と呼ぶことになるであろう。

日本を取り戻す
 昨年十二月二十六日に誕生した第二次安倍内閣は「日本を、取り戻す」を掲げ、果敢な金融・財政政策で日本経済をデフレ脱却に向け、動かし始めている。今から思うと、民主党政権の「失われた三年」で、日本人は貴重なことを学んだ。個人のエゴを増長させるような耳当たりのいい政策は、国を運営する気概も能力もない者の、目くらましにすぎないということを。
 しかし、私たち自身にもそうした部分のあることを、自戒を込めて認めなければならない。何しろ今の日本は、最高裁判所が婚外子の相続差別は違憲という、社会の基本である家族を解体しかねない判決を出すような国だからである。十六州が同性婚を合法化しているアメリカほどではないが、自由と民主を国是とする国は、常に内部から崩壊する危険性をはらんでいる。
 大震災で世界から注目された日本人の道徳性の根底にあるのは、自然と共にあった古代からの生き方である。古代史家の上田正昭氏は「日本のカミは多神教ではなく、あらゆるものにカミをみいだす汎神教である」(『古社巡拝』)と言っている。それは本居宣長が発見した日本人の神観、自然観でもある。
 汎神教であるがゆえに、それらを統合する人格神としての一神教とも矛盾しない。武士道に鍛えられた江戸時代の先覚者の中から、キリスト教の価値を発見する者たちが現れ、それを明治の日本に根付かせたことが、近代化に大きく貢献したのである。
 中国、韓国との摩擦が高まっているのも、前向きに考えよう。日本にもっと本来の日本らしい国になって欲しい、そうでないと明治期のように自分たちのモデルにはなれない、とかの国々の声なき声が叫んでいるのである。白村江の敗戦を受けた天武天皇の国づくりから始まる、東アジア三国の歴史的課題であり、神宮式年遷宮もその時代から始まっている。
 中国大陸から海を隔てた絶妙の距離が、日本に独自の文化を発展させた。勿論、それは環境条件であり、主体的には我々の先祖たちが、日々の暮らしの中から、「祈り」こそが最も大切だと悟り、その象徴を天皇に求めたのである。
 民のために祈り続けるお方を頂き、それを国民精神の中心に据えたことが、国の安定と民の平安をもたらした。武士の世を開いた源頼朝も、第一に掲げたのが神社の、次いで寺の護持であった。自ら天皇に代わろうとする者もいたが、民がそれを許さなかった。
 国の祭司として最も保守的な天皇・皇室が、新しい文化の摂取に最も積極的であった。これは日本史の不思議の一つであろう。それもあって、日本は世界の動きから遅れることなく、何度も国をリフォームすることができた。

浄闇の中で
 十月二日と五日に行われた神宮内宮、外宮の遷御の儀、浄闇の中で参列者たちが感じていたのは、この国を支え導いてきた神々の恩寵であろう。もっと簡単に自然の恵みと言い換えてもいい。
 日本人の生き方が温暖化の危機に瀕した地球を救う一助となれば、この時代は世界史の転換点となるだろう。そんな気概をもって新年を迎えたい。

クョスコニョ    [1] 
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