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平成25年3月20日号[天地] |
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羽田空港に近い東京都大田区の臨海部に、都内で発生する産業廃棄物の約10%を中間処理する東京スーパーエコタウンがある。ここに建設混合廃棄物や廃棄情報機器、PCB廃棄物、がれき類・泥土のリサイクル施設や、食品廃棄物資料化施設、食品廃棄物を使ったバイオガス発電所、ガス化溶融等発電所などが集団立地している。日本最大のごみ発生地・東京の近くにあり、同業の会社が連携することで効率的なリサイクルを実現させたのである▼東日本大震災で発生したがれきの広域処理として、東京都が岩手県宮古市のがれきを受け入れたのも、このエコタウン。技術者が現地に行き、がれきの掘り出しから分別までを指導し、放射能を測定したうえで、密封型のコンテナに積み込み、鉄道で東京に運んだ。神奈川県も受け入れを表明しながら、地元民の反対で実現しなかったのは、このような高度処理のできる施設を持っていなかったからである▼廃棄物処理などの静脈産業は、どうしても後回しにされるが、やがてその不備が都市の大きな問題になってくる。とりわけ途上国の大都市では深刻になっているので、高度な技術を持つ日本の静脈産業の海外移転が期待されている。その実現には大胆な規制緩和が必要で、安倍政権も成長戦略の一つとして検討すべきだろう。
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