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平成26年12月5日号[天地] |
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香川県さぬき市にある「前山おへんろ交流サロン」は平成十一年、農林水産省の中山間地活性化事業で建てられ、遍路道沿いだったことから、四国遍路の伝統文化保存を兼ねて運用されている。道の向かいには、国土交通省の観光振興事業で建てられた「道の駅ながお」がある▼その後、調査研究のための収蔵庫が増築され、国交省の補助で遍路が休む東屋も建てられた。資料収集をした同サロン初代館長の木村照一さんは、接待所の近くの農家から天井に吊っていた俵からお札が二千枚も出てきたという。遍路は接待を受けたお返しに、自分の名前や願い事を書いたお札を納めるのが習わしで、お札を入れた俵を吊っておくとご利益があるとされる▼空海の真言密教は「自然と人間は一体」という思想で、遍路は当初、それを体験する修行だったが、やがて故人の追善供養が加わり、次いで、生前に死後の冥福を祈る予修供養や、最近では「自分探し」が増えている。今の遍路の目的は三割が信仰、七割が観光だという▼お遍路さんが手に持つ金剛杖は弘法大師の化身で、菅笠にあるようにお大師さんと同行二人の旅。結願の八十八番札所大窪寺はこの時期、見事な紅葉でお遍路さんを迎えてくれるので、信仰も観光も満たされる。_
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