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平成20年3月5日号[天地] |
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徳島県勝浦町で行われている「ビッグひな祭り」を見に行った。徳島市を車で南に走り、小松島市の手前、勝浦川沿いに二十分ほど上流へ。役場職員らでつくる町おこしグループが「夢づくり」の一環として、町内から人形を集めたのが始まりで、その後、全国からも寄せられるようになり、今年で二十回目という▼人形文化交流館の中央には、ビラミッド状の高さ約六メートル、二十五段のひな壇が据えられ、内裏びなや三人官女、五人囃子などが並んでいて壮観。周囲にも五から十段のひな壇が設けられ、合わせて約三万体ものひな人形が飾られていた。昔の町並みを偲ばせるコーナーもあり、わらぶき屋根の家でひな人形を飾る家族の姿などが再現され、年配者は懐かしそう。ステージでは阿波踊りや大正琴演奏などの催しもあり、観客たちを楽しませていた▼そこから南へ山あいの道を三十分ほど走り、弘法大師空海が修行した太龍寺(たいりゅうじ)山にロープウエーで登った。海抜六百メートルで、延暦十二年(七九三)、十九歳の空海が、百日間にわたり「虚空蔵求聞持法」を修法した。二十四歳の空海が著した「三教指帰」の中に「阿国太龍嶽によじのぼり土州室戸崎に勤念す 谷響を惜しまず明星来影す」と記されている。山頂には杉の巨木に囲まれて太龍寺がたたずみ、まさに「西の高野」の風格を漂わせていた。
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