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平成20年9月5日号[天地] |
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八月二十三日は天地子宅近くの八坂神社でお祭り。古くから「お天王(てんの)さん」「祇園さん」と呼ばれている。御祭神のスサノヲノミコトは祇園精舎を守る牛頭(ごず)天王と同じ神で、猛々しく、疫病を払う力がある。祭りのために来た宮司によると、一四九七年七月二十五日の祭りの記録があるという▼当日は朝七時から大掃除。カヤやクズが生い茂った境内を草刈り機で刈り払い、社殿を拭いて、新しい注連縄をかける。テントを二つ張ったのは、かき氷とうどんを参拝者にお接待するため▼夕方五時半から神事が始まると、激しい雷雨になった。大豆農家は良かったと言い、稲刈り前の人は稲が倒れると心配する。いずれにしても夏の終わりだ。神事が済むころには雨も上がり、子供たちが集まって来た。若い衆が獅子舞を奉納。コンコンチンキチ、コンチキチと昔からの鉦と太鼓のリズム。二人で舞いながら、獅子頭を賽銭箱の上に乗せ、眠ったふりをするのもご愛嬌。長老たちは社殿でお神酒を頂き、あれは誰の息子だ孫だと騒がしい▼やがて女性たちの出し物が始まる。三年前に新築した平屋の舞台で、傘踊りや大正琴、銭太鼓をきらびやかな衣装で披露すると、白髪のおやじが、「〇〇ちゃ〜ん」と叫ぶ。さしずめ昔のマドンナなのだろう▼この夜、当番の五人は、社殿で徹夜する。あの店のうどんがうまいとか、どうでもいい話で夜を明かす。昔に比べ集まる人は減ったが、地域の行事として、世代を超え受け継がれている。
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