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平成23年4月20日号[天地] |
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陽気に誘われて十一日、桜の京都を回った。午前九時半頃、阪急電車の嵐山駅でレンタサイクルを借り、虚空蔵法輪寺へ。枝垂桜をくぐって、着物姿の少年少女たちが石段を登っていた。十三参りだ。境内の高台からは、満開の桜越しに桂川が望め、記念撮影スポットになっていた▼渡月橋を渡り、保津川の岸を少し上流に走ると、嵐山の山腹にかなりの広さで山桜が咲いていた。保津川下りの舟が次々とやってくる▼昨秋、訪れた祇王寺へ。平清盛が愛した祇王・祇女、仏御前が尼僧として余生を過ごしたという寺で、男の身勝手を少し反省する。庭の苔に落ちた椿の花が格好の被写体となった▼セットで買った券で大覚寺へ。勅使門脇の枝垂桜がピンクに色づいていた。大沢の池のほとりも桜に覆われている。少し走った広沢池では、池に突き出た弁財天を祭る祠を囲み、人々が花見を楽しんでいた▼源義経の母・常盤御前の墓のある源光寺、芸能人に人気の車折神社を経て渡月橋へ。北詰にある「琴きき橋跡」の石碑に、平家物語を彩る高倉天皇と小督の悲恋を偲ぶ▼友人宅に泊まり、翌日は山科・毘沙門堂へ。境内の枝垂桜は期待に違わぬ見事さ。途中の琵琶湖疎水の桜と菜の花もよかった。最後は彦根城へ。満開の桜とひこにゃんが迎えてくれた。
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