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平成23年10月5日号[天地] |
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福岡県宗像市にある宗像大社には天照大神の三柱の御子神、田心姫神(たごりひめのかみ)湍津姫神(たぎつひめのかみ)市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)の三女神が、それぞれ沖ノ島の沖津宮、大島の中津宮、田島の辺津宮に祀られ、この三宮の総称が宗像大社である。「日本書紀」には、天照大神の「道の中に降って、天孫を助け奉りて、天孫に祭(いつ)かれよ」との神勅を受け、三女神が宗像の地に降りたとある。昭和二十九年から十八年間、十回に及ぶ沖ノ島の発掘調査で、四世紀から十世紀にわたる大和朝廷による祭祀の全容が明らかになった▼沖ノ島は玄界灘のほぼ中央に浮かぶ絶海の孤島で、古代より海の民・宗像(胸肩)氏に御神体として崇められてきたのであろう。中国、朝鮮との交流を重んじた大和政権は、そこで国家祭祀を行うようにした。辺津宮神宝館には、発掘から明らかになった祭祀の様子がジオラマで展示されている▼祭祀の形式が、巨岩上の祭祀(四世紀後半〜五世紀)→岩陰での祭祀(五世紀後半〜七世紀)→半岩陰・半露天での祭祀(七世紀後半〜八世紀前半)→露天での祭祀(八世紀〜十世紀初頭)と推移しているのが興味深い▼ところで、博多の筥崎宮には「敵国降伏」の御宸筆の額が楼門高く掲げられていた。交流の先端・北九州は防衛の先端でもあることに気づかされる。
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