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平成24年11月20日号[天地] |
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奈良国立博物館の正倉院展で、コバルトブルーの「瑠璃坏(るりのつき)」を目の当たりにした。銀製の脚部は朝鮮半島で加工されたものだという。いろいろな人の手を経て、奈良にたどり着いたのだ。東大寺大仏の開眼供養に備えられた可能性が高いという▼予想以上に深い青が美しい。これがペルシャで作られ、シルクロードを通って、中国、朝鮮を経て奈良に運ばれてきたのかと思うと、美に対する人々の憧れの強さを感じる▼土曜日の朝、開館の九時半に行ったのだが、既に長蛇の列で、一時間待ち。話題性もあるだろうが、美しいものを見たいという人々の主は、昔も今も変わらない。同展が毎年秋に開催されるのは、空気が乾いた秋に宝物の点検、修復を行うためで、その間の展示なので期間も短いのである▼奈良公園を歩くと紅葉が色づき、鹿がせんべいをくれる観光客に群がっていた。東大寺の山門前は、ハゼの葉が紅色を深め、黄色のイチョウ、緑の芝生と対照的。季節の変化で変わる風景、その折々の美しさが配慮されていてうれしい▼天理で目を引かれたのは、色鮮やかに発色したカエデの並木。青い三輪の山並みを背景に際立ち、宗教性漂う街に映えて、まさに「青垣 山こもれる やまとしうるわし」だった。
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