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平成24年6月20日号[天地] |
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三重県桑名市長島町は木曽川の下流にできた砂州の町。ここに浄土真宗本願寺派願證寺がある。永正年間(一五〇四〜二一年)に蓮如の六男蓮淳が寺主に迎えられ、後に長島一向一揆の拠点となって織田信長を悩ませた寺だ▼一向宗門徒の商人や職人、農民らは、寺を中心に自治的な寺内町をつくる傾向があった。大坂の石山本願寺が有名だが、海や大河川に近い長島願證寺でも交易が盛んとなり、大寺内町に発展した。そして、戦国の世に身の安全を守るため、私兵を雇い武装したのである▼元亀元年(一五七〇)に本願寺が信長に反旗を翻すと、長島でも門徒が蜂起し、北伊勢の反信長勢力が長島に集結した。数万に及ぶ一揆衆は、長島で唯一信長側についていた伊藤氏が城主の長島城を攻め落として奪い、信長の弟・信興を討ち、滝川一益を敗走させた▼天正二年(一五七四)の三度目の長島攻めで、信長は水軍を動員して長島城を兵糧攻めにした。耐え切れなくなった兵たちが降伏を申し入れ、船で退去しようとしたが、信長は許さず鉄砲で攻撃し、ほとんどが射殺、斬殺された。城内にいた女子供、老人を含む約二万人の農民、漁民は全員焼け死んだという▼稲田の中にある願證寺にお参りすると、長島一向一揆殉教の碑が建てられていた。
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