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平成19年4月20日号[天地] |
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五日、雨上がりの快晴に誘われ、東京・千代田区の九段下から新宿まで桜を見ながら歩いた。千鳥ケ淵はぼちぼち散り始めていたが、さすがに見事な眺め。水面に桜の花びらが漂うのも風情があり、やはり桜には水がよく似合うと思った。ところどころ、菜の花のような黄色い花と、何だか分からないが紫の花が群がって咲いているのも面白い▼東京の桜前線の基準になるソメイヨシノがある靖国神社は大方散っていたが、前夜の雨で地面一面の桜の花のじゅうたんがきれいだった。大事に思ってか、だれも足を踏み入れていないのがうれしい▼JR飯田橋駅から四ツ谷駅までの沿線の外濠公園も桜の名所。四ツ谷まではほぼ散っていたが、上智大学沿いの土手の上はまだ八割がた残っていた。聖イグナチオ教会に集まる外国人も日本の桜を楽しんでいることだろう▼少し歩いて新宿御苑は今が盛りというか、まだかなり大丈夫なよう、開花時期をずらして植えられているようだ。NTTドコモ代々木ビル(通称ドコモタワー)はニューヨークの摩天楼を思わせるデザイン。桜越しに見上げるとセントラル・パークにいる気分になる。同苑は高遠城主内藤氏の下屋敷跡で、この辺りはかつて内藤新宿と呼ばれていた。感心したのは薄黄色のボタンザクラ。そのうち水色の桜ができるかもしれないが、やはり日本の桜は桜色であってほしい。
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