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平成20年5月20日号[天地] |
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香川県には「うどんはお大師様が唐から持ち帰った」という言い伝えがある。そのため、高野山の正式なお接待では、最後に必ずうどんが出る。これは香川でも同じで、「うどんは別腹」とも。もっとも、メタボが警告される今、感心できる食習慣ではない▼五月三日から六月十五日まで、高松や善通寺など香川県下各地で「世界麺フェスタ2008 in さぬき」が開かれている。イタリア、トルコ、中国、韓国などの麺をはじめ国内の有名麺が出店し、ウズベキスタンや中国新疆ウイグル自治区、韓国の歌に踊りなどのアトラクションも。四日には、麺通の民族学者、石毛直道さんやエジプト考古学者、吉村作治さんらによるシンポジウム「シルクロードは麺ロード」が開かれた▼法隆寺の一三五二年の記録に「ウトム」と出てくるのがうどんの初出だが、唐の時代に水車の発明によって大量の小麦粉が作られていたから、空海が滞在した長安ではいろいろな麺料理があり、空海も食したに違いないとのこと。なおこの模様は五月三十一日午後四時から、NHKBS2で放映される▼「麦は東に、麺は西に」で、トルコで生まれた麦がカスピ海南岸で野草と交配して小麦となり、それがシルクロードを経て中国に伝わった。麺は逆のコースで西欧へ。六月十五日には善通寺でうどん法要が営まれる。うどんはロマンにも満ちていた。
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